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歯並び、かみ合わせが悪いとどうなるの?
「歯並び」や「かみ合わせ」で悩んでいませんか? 私も長年「出っ歯」でとても悩んでいました。24歳のころ、当時勤めていた歯科クリニックで満を持して歯列矯正をしたことによってその悩みがすっかり解消されました。
今では口を大きく開けて笑うことも出来ますし、何より歯並びが良くなった事によって歯磨きがしやすくなりました!
そもそも歯並びやかみ合わせが悪いとどんな悪い事があるのでしょうか。
本記事では、「こころの問題」と「からだの問題」の2つのパートに分けてご紹介いたします。
こころの問題
凸凹の歯並びだったり、かみ合わせが反対だったりすると気になって口を押さえて喋ったり笑ったりする方がいらっしゃいます。私たちのところに訪れる患者さんの多くも、このように歯並びやかみ合わせを気にされている方です。しかし、全く同じ状況でも気にされない方もいらっしゃいますので、歯列矯正はお1人ひとりの気持ちと深く連動している医療と言えますね。
私のように勇気を出して歯列矯正治療を行う事で、気にしていた歯並びやかみ合わせがキレイになることはもちろんですし、前歯が出ていたりかみ合わせが逆だったりする場合は治療により口元やプロファイル(横から見た顔立ち)も美しくなります。歯列矯正は歯並びを改善するだけと思われがちなのですが、口元にも影響を及ぼすのです。そして何よりもみなさんのこころを明るくするのです。
2016年にアラインテクノロジージャパンが行った調査によると、「歯並びの良い人」「歯並びの悪い人」「真顔の人」の3枚のパネルを見せて、「社会的に成功していると思う人」を聞いたところ、女性に対して70%の人が「歯並びが良い人」を選択したという結果がでています。周りから「成功している」と思われるには、歯並びも影響してくるのですね。成功の意味合いは色々ですが、自信をもって何かに挑戦したり、目標を達成したいと強く願う気持ちが湧いてきたり、口元からも通じてくるのかもしれません。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000015367.html
歯科矯正終了時の患者さんのお写真を見ると、その笑顔は喜びと自信に満ち溢れています。美しく明るい笑顔はコミュニケーションをスムーズにしますし、社会におけるみなさんの可能性をさらに高めてくれることでしょう。みなさんの明るくすばらしい笑顔を見る事が私たちの最終的な目標であり、楽しみでもあります。
からだの問題
むし歯・歯周病
みなさんは、歯医者さんで歯垢の染め出しをしてもらった事はありますか?歯並びが悪い場合、デコボコ部分の歯磨きが難しいため一生懸命歯磨きをしても磨き残しが多いです。歯垢の中の細菌が、むし歯や歯周病を引き起こす原因になります。
また、かみ合わせが悪いと、口を閉じる事が難しくいつも口が開いている方も多くいます。このような場合口内が乾きやすく、むし歯や歯周病を予防する作用のある唾液が歯や歯肉に行き渡らなくなります。そのため、むし歯や歯周病になりやすくなるのです。
長いマスク生活によって口の渇きや口呼吸になりやすくなったという調査もあります。歯並びやかみ合わせが悪い方はこの3年でむし歯や歯周病のリスクが高まったとも言えるでしょう。
https://www.atpress.ne.jp/news/317746
また近年では、歯周病が心臓病や糖尿病と深くかかわってきているという研究は世界中で行われています。歯周病菌は歯肉から血管を通って心臓にも移動し、血管の壁に炎症を起こします。すると炎症部分が動脈硬化を起こし、狭心症や心筋梗塞の引き金になります。糖尿病も同様で、歯肉から血管を通りからだの中で血糖値を下げるインスリンを効きにくくします。そのため糖尿病が発症・進行しやすくなります。
40歳以上の80%の方は歯周病にかかっているという報告もあります。これらのことから考えると歯列矯正で歯並びを整えることは、美しくなるだけでなくむし歯や歯周病にかかること、さらには病気にかかるリスクを少なくする効果もあるのですね。
咀嚼機能
咀嚼機能(そしゃくきのう)という言葉を聞きなれない方もいらっしゃると思いますが、ものをかみ砕く機能の事を言います。歯並びやかみ合わせが悪いと、上下の歯がかみ合っている場所が少なくなってしまうのです。ですから、咀嚼効率が悪くなってしまうのですね。歯列矯正治療によってかみ合わせを改善することは、咀嚼機能の向上に繋がります。それによって、胃腸への負担軽減にもつながります。
発音・飲み込み
かみ合わせが逆だったり、上下の前歯がかみ合っていなかったりすると、特定の音が発音しにくいことがあります。飲み込みも上手くできず、飲み込む時に舌が上下の歯の間に出てきてしまう方もいらっしゃいます(「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」と言います)。こういった方は、かみ合わせに問題が生じていることが多いです。
以上のように、歯並びやかみ合わせが悪いと発音や飲み込みの機能にも大きく関わってくるのですね。
顎関節症
歯並びやかみ合わせが悪いと、顎の関節が悪くなる場合があります。「顎関節症(がくかんせつしょう)」と呼ばれる状態です。
顎関節症は、軽度の場合顎の関節がカクカクと音がなる程度ですが、重症になると口が開けるときの痛みが出る、口が開かなくなる、肩や首が凝るといった症状が出てきます。この病気は、たくさんの原因が重なり合って生じています。
主な原因として、
- かみ合わせの異常
- 生まれつきの顎や顔のゆがみ・顎の関節の成長不全
- 歯ぎしりやくいしばり等の癖
- 精神的なストレス
があげられます。日常生活の中でこの4つの原因が重なり合うと顎関節症になるのです。
かみ合わせに問題がある方も、歯ぎしりやストレスのない生活を送っている場合があります。その場合は、顎関節症にならないことが多いです。逆に言うと、もともと顎関節症の方が歯列矯正治療を行っても歯ぎしりやストレスがなくならなければ顎関節症が治らないこともあるのです。
歯並びやかみ合わせの悪い方が、顎関節予防のためだけに歯列矯正治療をする必要はありません。歯列矯正治療で歯並びを改善することが、結果として顎関節症になりにくくなる効果はあると考えます。
全身
歯並びやかみ合わせが悪いと、身体が歪む、視力が低下する、小児喘息になる等さまざまな全身への悪影響があると言われることがあります。ですが、これらははっきりと関連性が科学的に証明されていないことも事実です。
人間の体の中で複数の症状が発生すれば、それらに何らかの関連があっても不思議ではありません。それらの1つひとつがどのようなシステムで成り立っているのか、優劣はどうなのかは分かっていません。噂に惑わされることなく、もし不安な事があるようでしたら是非初診カウンセリングにお越しください!(当院では日本矯正歯科学会認定医・指導医を持った歯科医師が複数名所属しております。)
まとめ
本記事のまとめは以下の通りです。
- 歯並びやかみ合わせと「こころ」は繋がっている
- 歯並びやかみ合わせが悪いと「むし歯や歯周病」になりやすい
- 歯並びやかみ合わせが悪いと「咀嚼効率」が悪くなる
- 歯並びやかみ合わせが悪いと「発音」がしにくくなり「飲み込み」にも悪影響がある
- 歯並びやかみ合わせが悪いと「顎の関節」が悪くなる
当院のInstagramに、当院で歯列矯正治療を受けたM.Yさんのコメントを紹介しております。ぜひ、あわせて読んでみてください!
ほんの少しでも、歯列矯正にご興味を持った方は初診カウンセリングを受けてみましょう。お待ちしております。