インプラント矯正システムとは

矯正用の小さいインプラントを使用する方法です

インプラント矯正では、通常の歯のインプラント治療とは違い、ごく小さなインプラントを使用します。矯正治療では上あごなどに大きな装置を装着することが一般的でしたが、インプラント矯正なら、インプラントを埋め込んでしっかりとした基点を作り、大きな装置を使う事なく効率的に矯正治療を行うことができるのです。また、今まで、抜歯をしなければ矯正できなかった症例でも、インプラント矯正なら抜歯をせずに治療ができることもあります。治療期間や、装置による違和感も減らすことができる新しい矯正治療を検討してみませんか?

矯正用インプラントをインプラントの違い

矯正用のインプラントは歯を動かすための固定源の役割りをするため「アンカーインプラントと」呼ばれています。その種類には、5mm~13mm程度の長さの、ネジ型のインプラント(ミニスクリュータイプ)や、やや大きめのプレート型(ミニプレートタイプ)があります。矯正用のインプラントは治療後取り外すので、骨とくっつかないようにできています。

一方歯周病などで歯を失ったときに、人工歯根として使われるインプラント(デンタルインプラントタイプ)は、矯正用のものよりもずっと太く、骨とくっつくようにできています。それぞれ身体に安全な金属「チタン」でできており、歯科以外にも、整形外科などで骨折時の骨の接合(ボルトやプレートによる場合)によく使われている安心の治療装置です。

治療の流れ

矯正用のインプラントは、5mmから10mm程度の長さのごく小さなねじです。麻酔をしてからインプラントを埋めるための1mm程度の穴をあけ、そこに埋め込みます。埋め込み処置は15分程度で完了する、痛みも出血もほとんどない処置です。そうして埋め込んだインプラントにバネを引っ掛けてワイヤーを引っ張るなどして、歯を動かしていきます。矯正治療用のインプラントは、通常のインプラント治療に使用されるものとはちがい、骨にくっつかないインプラントなので、治療後は簡単にはずすことが可能です。

1、インプラント・矯正装置を入れる

奥のほうに、ばねを引っ掛けるための小さなインプラントを入れ、装置を入れます。

2、ばねで引っ張る

歯1本ずつでなく全体を一度に引っ張れるので治療機関が早く済みます。

3、インプラント・矯正装置を抜く

歯並びが綺麗になったらインプラントを抜いて治療終了!

インプラント矯正のメリット・デメリット

インプラント矯正のメリット

大臼歯を後方に動かせるので、抜歯治療の可能性を低くできる

インプラント矯正では、大臼歯を後方へ動かすことが可能な所です。これにより、今まで抜歯をして歯を排列する隙間をつくっていたような症例でも、抜歯をせずに治療でき場合が増えてきました。

比較的短期間で治療できる

インプラント矯正は、動かしたい歯を動かしたい位置へ短期間で移動させることのできる治療方法です。その正確さと早さで、矯正装置をつけていなければならない期間を、他の矯正方法にくらべて短くすることが可能です。

複雑な装置が必要ない

従来の矯正では、動かしたくない歯が動かないように、固定しておくための矯正装置が必要でした。その装置は大きく、喋りにくくするばかりでなく、むし歯や歯周病の原因となる場合がありました。インプラント矯正なら、動かしたい歯だけを動かすことができるので、固定のための複雑な装置が必要なく、わずらわしさから解放されます。

インプラント矯正のデメリット

インプラントを入れるため、麻酔・手術が必要

インプラント矯正では歯茎に小さな穴を空けてインプラントを入れるため、治療開始時に麻酔をして手術することが必要です。ただ、1ミリ程度と本当に小さな穴なので、治療後、痛みや腫れはほとんどありません。「少しでも痛いのは嫌」という方には、麻酔が切れる前に痛み止めを服用して頂いておりますのでご安心ください。

治療中に抜けてしまうこともある

歯科インプラントは、歯の根として使用するので、顎の骨にしっかりとくっつけて長期間使用していく前提のものですが、矯正用インプラントはそうではありません。治療後にスムーズに取れるよう、骨にくっつかないようにしてあるため、治療中に自然に抜けてしまうこともあります。そんなときは再び矯正用インプラントを入れ直して治療を続行します。

感染症を起こす場合がある

インプラントの周囲は歯磨きがしづらいもの。しかしきちんと清潔に保っておかなければ感染症を引き起こしてしまう場合もあるため注意が必要です。