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矯正治療/痛みの出やすいタイミングと対応方法

矯正治療をはじめると、多くの方が気になるのが痛いとよく聞くけど「実際にどのくらい痛いのか」という点です。矯正の痛みにはかなり個人差があり、痛みを強く感じる方もいれば「意外と平気だった」という方もいます。しかし、痛みが出やすいタイミングや特徴には一定の傾向があります。この記事では、矯正専門医院として、患者さんからよく聞く“痛みが出やすい瞬間”と、その対処方法について詳しく解説します。

矯正治療で痛みが出る理由

矯正治療の痛みは、歯が“動いている証拠”でもあります。

矯正装置によって歯に力が加わると、歯の周りの「歯根膜」というクッションのような組織が反応し、少しずつ骨が作り変えられます。このとき、周囲の組織に炎症が起きるため、ズーンとしたり、押されるような痛みが生じます。

炎症と聞くと不安に感じるかもしれませんが、これは正常な反応であり、適切にコントロールされた力を加えているため心配はいりません。

痛みが出やすいタイミングはこの3

矯正治療中の痛みには「起こりやすいタイミング」があります。ここでは、多くの患者さんに共通する3つのタイミングを紹介します。

1:装置をつけた直後〜23日後

ワイヤー矯正の場合、初めてブラケットをつけてワイヤーを通した日から、数時間後にじわじわと痛みが出てくることが多いです。

痛みのピークは翌日〜2日目あたりが最も多く、「噛むと痛い」「前歯に力が入るとズキッとする」「食べ物を噛めない」といった症状が出やすくなります。

マウスピース矯正(インビザラインなど)の場合も、新しいマウスピースに交換した初日〜2日目が痛みのピークです。歯を押されるような違和感が出やすく、特に最初の数枚は痛みを強く感じやすい傾向があります。

2:ワイヤー調整後・マウスピース交換直後

ワイヤー矯正では、月に1回程度の調整があります。このとき、より細かいステップで歯を動かすため、再び痛みが出やすくなります。初回ほど強い痛みはない人が多いものの、すき間を埋めはじめるなど治療内容によっては「今回の調整はちょっと痛い」ということもあります。

マウスピース矯正では、新しいアライナーに交換した直後が痛みのピーク。あらかじめ決められたスケジュール通りに交換していると、痛みは数日で落ち着くことがほとんどです。

3:装置が口腔内の粘膜に当たったとき

痛みは“歯が動く痛み”だけではありません。

ワイヤーが奥に飛び出している

ワイヤーやブラケットが頬や唇の裏に擦れて、口内炎ができてしまう痛みもあります。特に矯正装置がついてから1か月程度は、口の内側が装置に慣れていないため、擦れやすく痛みを感じやすい時期です。これは矯正器具そのものによる物理的刺激なので、歯が動く痛みとは種類が異なります。

痛みの対処法

矯正の痛みは多くの場合“時間とともに自然に治まる”ものです。しかし、できるだけ快適に過ごしたい思うひとが多いと思います。

ここでは、痛みが生じたときにすぐにできる6つの対処法をまとめました。

1:食事はやわらかいものに切り替える

痛みが強い日は、無理に噛むと痛みが増します。以下のような“あまり噛まなくても食べられる食事”がおすすめです。

  • おかゆ・やわらかいご飯
  • うどん・雑炊
  • 茶碗蒸し・スープ
  • 豆腐・スクランブルエッグ
  • ヨーグルト・プリン
事前に買い物に行っておくのはオススメ

矯正治療中はずっとこのような食事ということはなく、痛みのピークが過ぎれば通常の食事に戻すことができます。

2:痛み止めの使用はOK

市販の鎮痛薬(イブプロフェン・アセトアミノフェンなど)は使用可能です。飲んでも動きが悪くなることはありませんので、痛みがつらいときは無理せず使用してください。ただし、持病のある方や妊娠中の方は、必ず医師に相談しましょう。

3:マウスピース矯正の場合は「しっかり装着」

痛いからといって装着時間を減らすと、かえって痛みが長引くことがあります。しっかり20~22時間の装着を守ることで、歯がスムーズに動き、痛みの軽減にもつながります。

4:温かい飲み物で筋肉をリラックス

歯の痛みそのものは変わらなくても、周囲の筋肉のこわばりが和らぐことで楽になることがあります。ホットティーや白湯など、優しい温度の飲み物がおすすめです。

5:口内炎にはワックスを活用

矯正用ワックスは、ブラケットやワイヤーが当たって痛いときに非常に有効です。柔らかく丸めて痛い部分に貼るだけで、摩擦が軽減されます。

6:歯磨きはやさしく丁寧に

「痛いから磨かない」はNGです。磨き残しが増えると歯ぐきの炎症が悪化し、さらに痛みの原因になります。ブラシの毛先で軽く触れるように、優しく動かすのがポイントです。

痛みが出やすい人の特徴は?

以下のようなタイプの方は、痛みを感じやすい傾向があります。

  • 歯が密集している(ガタガタが強い)
  • 初めて矯正する
  • 対応力が敏感な体質
  • 歯ぐきに炎症がある
  • 歯ぎしり・食いしばりが強い

体質や歯並びによるものなので、痛みに弱いからといって矯正治療が向かないわけではありません。

痛みが「長引く」「強すぎる」場合

通常、矯正の痛みは2、3日~1週間ほどで落ち着きます。しかし以下のような場合は、歯科医院に相談してください。

  • 1週間以上強い痛みが続く
  • 噛むと尖った痛みがする
  • ワイヤーが刺さっている
  • 口内炎の改善が見られない
  • 装置が外れた・曲がった

装置の調整で改善する場合がほとんどです。

まとめ

矯正治療中の痛みは、多くの場合「歯が動く正常な反応」ですが、痛みが出やすいタイミングや対処法を知っておくと、矯正治療がぐっと過ごしやすくなります。

旭川公園通り矯正歯科では、患者さん一人ひとりの痛みや不安に寄り添い、できるだけ負担の少ない矯正治療を提供しています。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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