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こどもの矯正/歯並び別のはじめると良いタイミング

子どもの場合、どの時期から矯正治療をはじめるとベストなのかは、歯並びの状態や性別・年齢によって異なります。患者さんから子どもの歯並びの気になる原因として多い5つの歯並びの開始時期の目安をご紹介します。

子どもの矯正は「成長」を味方にできる

こどものうちに矯正治療をはじめると、骨やあごの成長を利用しながら歯並びやかみ合わせを整えられるのがすごく大きなメリットです。

特に6〜12歳ごろは、乳歯から永久歯への生え変わりが進む時期です。このタイミングであごの大きさや位置をコントロールすることができれば、将来的に歯を抜かずに矯正できるという可能性を高めることができます。

もちろん、この年齢になったからといってすぐに矯正治療を始めるわけではなく、「いまの歯並び・かみ合わせなら経過観察で十分」というケースもあります。大事なのは、「はやく矯正治療をはじめること」よりも矯正治療をはじめる「必要なタイミングを逃さないこと」です。

歯並び別の開始時期の目安

よくある5つの歯並びのタイプ別に「このくらいの年齢・時期にチェックしておくと安心」という目安を、わかりやすくお伝えします。

出っ歯(上の前歯が前に出ている)

特徴

  • 上の前歯が前に突き出している
  • 横から見ると口元が出て見える
  • 指しゃぶりや口呼吸の癖があるお子さんに多い

始め時

8~10歳ごろ(上の前歯4本、下の前歯4本が永久歯に生え変わったタイミング)がチェックの目安です。出っ歯になってしまっている原因にもよって変わってきますが、骨格的な問題があり、上あごに比べて下あごの成長が乏しかった場合は、上記の年齢がの下あごの成長を促すのに望ましい時期とされています。

ワンポイント

指しゃぶりや口呼吸などの癖をはやめにやめられるよう、生活習慣の改善とセットで進めると効果的です。

受け口(下の前歯が上の前歯より前に出ている)

上顎前突牽引装置
上顎前方牽引装置

特徴

  • 下あごが前に出ているように見える
  • 発音しづらい音があることも

始め時

治療開始時期の目安は、6~8歳前後の早めの時期が望ましいといえます。受け口の場合、骨格的な問題があることが多く上あごの成長が足りず下あごが前に出てしまっている状態のため、思春期でのさらなる下あごの成長に備えて、上顎前方牽引装置(じょうがくぜんぽうけんいんそうち)などの装置を使用して上あごを成長させておく必要があります。

ワンポイント

はやめに相談して「経過観察だけでOK」なのか、「今から装置を使った方がいいのか」を見極めることが大切です。

デコボコ(叢生/歯が重なっている)

特徴

  • 永久歯が生えるスペースが足りず、歯が重なって生えてくる
  • 歯磨きがしづらく虫歯や歯肉炎になりやすい

始め時

治療開始時期の目安は、 上下の前歯4本ずつ(すべて永久歯)と6歳臼歯が生えてきたタイミングです。年齢でいうと6~8歳頃となります。デコボコになる原因は、上下の顎(歯列弓・しれつきゅう)の大きさに対して、生えてきた永久歯が大きいと並ぶスペースが足りなくなることです。上あご下あごの前後的位置に問題がなく、上記の歯が生えていればいつでも開始することができます。

ワンポイント

乳歯の早期脱落やむし歯による抜歯は、スペース不足を悪化させる原因になるので注意が必要です。

すきっ歯(前歯の間が広く空いている)

特徴

  • 前歯の間にすき間がある
  • 永久歯が生えそろうと自然に閉じることも

始め時

経過観察が基本ですが、上唇の裏のスジ(上唇小帯)が太くて低い位置についている場合は、歯が並んでもすき間が閉じないことがあります。

ワンポイント

見た目よりも、スジの位置や太さを歯科でチェックしてもらうのがおすすめ。

開咬(奥歯をかみ合わせても前歯が閉じない)

特徴

  • 奥歯がかみ合っても前歯の間にすき間ができる
  • 舌の位置や発音に影響が出ることも

始め時

5〜8歳ごろに生活習慣や舌の癖を改善するのがカギです。舌で前歯を押す癖や、口呼吸、指しゃぶりが原因のことが多いです。

ワンポイント

癖が残ったままだと、せっかく矯正しても後戻りしやすいので注意が必要です。

大人の矯正は「いつでも始められる」

大人の矯正はあごの成長が止まっているため、矯正治療だけで骨格自体を動かすことはできません。その代わり、歯の移動計画をより精密に立てられ、見た目だけでなくかみ合わせや歯の健康も長く保つことができます。最近は20代〜50代の方まで、幅広い年齢層の方が矯正治療をはじめています。

マウスピース矯正
リンガル矯正

「社会人だから見た目が気になる」という方には、透明で目立ちにくく取り外しが可能なマウスピース矯正や歯の裏側に装置をつけるリンガル矯正などの治療方法も選ぶことができます。歯や歯ぐきの状態が良ければ、何歳からでも矯正治療は可能です。

「はじめ時」を決めるのは年齢だけじゃない

矯正を始める時期を考えるとき、年齢は一つの目安にすぎません。実際には、以下のポイントも大切です。

  • 歯や歯ぐきの健康状態
  • あごの成長や顔立ちのバランス
  • 永久歯の生えそろい具合
  • ご本人やご家族の希望、生活リズム

これらを総合的に見て、治療開始のベストタイミングを判断します。

まとめ

  • 子どもは成長を利用できるタイミングを逃さないことが大切
  • 大人は何歳からでも始められるが、歯の健康状態の確認が必要
  • 年齢だけでなく、生活スタイルや希望も含めて判断する

「はじめてみようかな」と思ったときが、その方にとってのはじめ時かもしれません。まずはお気軽にご相談ください。

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