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矯正治療/マウスピース矯正中に気を付けたいこと5選
マウスピース型矯正装置は、透明で目立ちにくく取り外しが可能で人気な装置です。しかし、取り外しが可能な分、使用方法や食事など気を付けなければならないポイントがいくつかありそれらが守られないと本来予定されていた歯の移動が十分に行われず矯正治療期間が延びてしまう可能性があります。
マウスピース型矯正装置とは
マウスピース型矯正装置(インビザライン・Suresmileアライナー)は、歯の表面にブラケットを接着しなくてもいい、目立たない矯正方法です。歯を動かすための、患者さんお一人おひとりに合ったオーダーメイドの透明なマウスピースをいくつも作製し、それを段階を追って交換して使用することで、最終的に理想の位置まで歯列を動かすことができます。
5つの気を付けたいポイント
マウスピース型矯正装置(インビザライン・Suresmileアライナー)を使用するにあたって、円滑な治療を行うために重要なポイントを5つご紹介します。
使用時間・日数
マウスピースは1日20~22時間装着する必要があります。この装着時間が守られないと、治療期間が延長する恐れがあります。
数字でみてみると大変そうと思われるかもしれませんが、朝・昼・晩の3食、さらに間食のタイミングでマウスピースを外す必要がありますが、それぞれゆっくり1時間ずつ食事の時間をとっても20時間は確保できますので、食事と歯磨きの時以外は常に装着するという意識をしっかりと持って過ごしてみてください。
マウスピースは、治療内容によりますが大人のマウスピース治療では7日~14日ごとの交換になります。決められた日数で決められた時間マウスピースをつけることで、歯が事前に作成した治療計画通りに動いていきます。
そのため、マウスピースの交換日を忘れないように自分で管理することがとても重要になります。忘れないようにスマホのカレンダーにいれておいたり、アプリをつかって交換日をリマインダーで通知するなど自分にあった方法を見つけてみてください。旭川公園通り矯正歯科では、毎回のマウスピースお渡し時に交換スケジュールを書いたカレンダーを一緒に渡しているのでそれらを活用するのもオススメです。
着脱方法
マウスピースは、食べる時・お水以外の飲み物を飲む時・歯磨きの時は、毎回外さないといけません。治療が進んで歯並びが整ってくると、マウスピースも外しやすくなってきますが、最初はかなり外すのに苦戦する方が多いです。とくに、3枚目以降のアタッチメントがついた状態になると余計に外しにくくなり、慣れてコツをつかむまで取り外すのが大変になります。
マウスピースを適切な方法で取り外ししないと、必要以上の力が加わりマウスピースが割れてしまったり変形したり、歯に装着しているアタッチメントが欠けてしまう原因になります。
マウスピースの装着方法
- 複数のマウスピースをお渡ししますので、その中から順番通りの正しいマウスピースであることを確認します。U(上顎用)、L(下顎用)と刻印されていますのでご確認ください。
- 上顎用と下顎用、どちらのマウスピースから装着しても構いません。
- 装着の際、マウスピースを歯の前側に軽く押し付けてから、マウスピースが所定の位置にはまるまで、左右の臼歯(奥歯)の上に指先(指の腹)でゆっくりと均一に力を加えていきます。
- チューイを奥歯から5~10秒ずつ全体を1周するように噛んで、しっかりとはめます。
※ 注意:指を使わずマウスピースを噛んではめることは、破損の原因になります。
マウスピースの取り外し方法
- 左右片方どちらかの奥歯の内側から、指先を使って、アライナーをゆっくりと臼歯から浮かせます。
- アライナーを完全に取り外す前に、もう片方も同じ要領で行い、アライナーが両方の臼歯から浮いている状態にします。
- 両方の臼歯がはずれたら、指先を使って少しずつ前歯に向かってアライナーを取り外します。
食事・飲み物
食事の際は必ずマウスピースを外してください。つけたまま食事をすると噛む力によってマウスピースが破損したり変形したりする可能性があります。
飲み物は、着けたまま飲んでも問題ありません。ただ、マウスピースを着けているときは、ジュースなどの砂糖が含まれている飲み物や、コーヒーやワインなどの色のついた飲み物は、基本的にNGです。水や炭酸水、白湯にしておきましょう。
理由は、歯とマウスピースの間に糖質が入り込んで虫歯の原因となったり、マウスピースや歯、アタッチメント(マウスピース矯正中に歯の表面に付ける白い装置)が着色したりしてしまうためです。
また、熱い飲み物もマウスピースの変形の原因となりますので、マウスピースを着けているときには避けたほうが良いでしょう。マウスピースの耐熱温度を考えると、60℃以上の飲み物は避けた方が安心です。
外出先で急遽飲み物を出してもらった場合など、どうしてもマウスピースを外せるタイミングがないこともあると思います。そんなときは、その場ではマウスピースを着けたまま飲むことになっても、その後なるべく早くマウスピースを外して歯磨きをするか、口をゆすいで、しっかりとアフターケアができれば問題ありませんので、神経質になりすぎる必要はありません。
お手入れ方法
マウスピースは、1日20~22時間と長時間使用する必要があるのでどうしても匂いや汚れが気になってくると思います。
マウスピースの汚れは唾液の成分によるものなので、外したらよく水道水で洗ってください。(熱湯はNGです!)歯磨き粉のついていない歯ブラシで軽くこすって、その後マウスピース洗浄剤を使っていただくと清潔にお使いいただけます。
管理方法
取り外したマウスピースは、必ず専用のケースに保管するようにしてください。ケースに入れずにそのまま放置してしまうと、マウスピースの破損や紛失につながってしまいます。
よくあるのは、ついそのままポケットに入れて壊れてしまった、ティッシュやペーパータオルに包んでおいたらゴミと間違えて捨ててしまった、お店に忘れてしまった…などです。
マウスピースが破損したり紛失してしまうと、再注文に時間がかかるためその間に歯が戻ってしまったり、治療期間が延長してしまう可能性がありますのでしっかり管理していきましょう。
トラブルが起きた時
アライナーをなくしてしまった、割れてしまったなどの際はすぐに当院までご連絡ください。
1つ前のステージのマウスピースに戻るよう指示される場合もありますので、直前に使用していたマウスピースは捨てずにとっておいてください。
まとめ
マウスピース矯正は、目立ちにくいことだけでなく、装置を外して食事を思い切り楽しめることがワイヤー矯正との大きな違いであり、メリットです。いくつかの注意点だけしっかり守っていれば、快適に矯正治療期間を過ごすことができ、外食や飲み会も楽しむことができます。