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マウスピース矯正/インビザラインでの治療の流れ
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを決められた時間装着して歯並びや噛み合わせを整えていく矯正治療方法です。患者さん一人ひとりに合ったオーダーメイドの透明なマウスピースをいくつも作製し、段階を追って交換することで治療を進めていきます。
目次
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の特徴
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピースシステムの特徴は、透明で目立ちにくく取り外しが可能であるという点です。また来院回数も1~3ヶ月に一度と、ワイヤー矯正の半分ほどの頻度で済むため、忙しい方や遠方のかたにもおすすめのシステムです。(通院頻度は治療内容によって異なります。)
インビザラインの治療の流れ
はじめての来院から治療終了までのインビザラインでの治療の流れとそれぞれの所要時間を解説していきます。
カウンセリング
カウンセリングの際、お口の中を簡単に見せていただき、歯並びや咬み合わせの確認をします。
矯正治療の概要や、大まかな治療の流れ・装置・料金についてなどを歯科医師・歯科衛生士より説明します。
説明をきいて、そのまま精密検査へ進むことも可能です。お渡しする資料を持ち帰って、ご自宅で考えたあとに精密検査へ進むこともできますので、遠慮なくご希望をスタッフにお伝えください。
所要時間:カウンセリングのみ60分程度
精密検査
矯正治療における精密検査は、レントゲン・CT撮影、口腔内・顔面写真撮影、口腔内スキャンを行い、そこで得られた情報をもとに患者様一人ひとりにあった治療計画を立案するためにとても重要なステップです。
詳しい検査内容は下記ブログをご覧ください。
所要時間:45分程度
診断
精密検査から約1か月後に、診断結果と具体的な治療の流れをお伝えします。複数の治療法が考えられる場合には、それぞれの治療法の利点・欠点を分かりやすくご説明しますので、どの治療法で行うのかをご自身で選択していただきます。
インビザラインでの治療を希望された場合は、マウスピースのオーダーのために再度口腔内スキャンや写真撮影をする場合もあります(追加料金はかかりません)。
所要時間:60分程度
マウスピースの発注
診断後、マウスピースの発注に必要な初期費用の振込の確認が取れ次第、装置の発注を行います。発注から装置が歯科医院に届くまでの期間は、約1か月ほどとなります(時期によって、早まったり遅くなる場合があります)。
装置到着後、スタッフがおおまかに不備などがないかの点検を行い、患者さんに到着の報告と次回の予約に関する連絡をおこないます。
治療開始
クリーニング後、1枚目のマウスピース(アライナー)の取り外しの練習と使用方法、注意事項のご説明をします。
アライナーは初回、2枚分をお渡しします。1枚を2週間ずつ使用してください。2週間使用後、ご自身で次のアライナーに付け替えていただきます。
口腔内スキャンを一度行うと、治療終了までの全てのマウスピース(アライナー)が作製されます。来院時に、次回までに使用していただくアライナーをお渡しします。
次回のご来院は1ヶ月後になります。
所要時間:45分程度
アタッチメント装着・IPR
3枚目のマウスピース(アライナー)を装着する前に、歯の表面にアタッチメントとよばれる突起を装着します。アタッチメントは、アライナーを歯にしっかりと固定させ、歯の移動をより効果的に行うために必要なものになります。位置や個数は、治療内容によって異なります。
アタッチメントは患者さん自身の取り外しはできません。
また、治療計画で必要な場合は、IPR(隣接面削合・ストリッピング・ディスキング)を行います。
IPRとは、歯と歯の間にヤスリをかける処置のことをいいます。治療計画の中で必要となる0.数ミリ単位の隙間を作る際に行います。歯の健康・寿命に問題のない安全な範囲内での削合ですので安心してください。IPRに使う器具は何種類かあり、治療時に振動がある場合もあります。気になることがあれば担当医にお伝えください。
定期チェック
1~3ヶ月に1度来院していただきます。必ず、アライナーを装着した状態で来院してください。
来院の際には、主に以下の項目を確認しています(診療内容により来院頻度や内容は異なります)。
- マウスピース(アライナー)と歯の適合状態
- アタッチメントの有無
- インビザラインの装着時間
- 口腔内の衛生状態(クリーニング)
マウスピースの交換頻度は、主に3~10日くらいに一度の交換になるケースが多いです。担当医の指示に従って使用してください。
途中でマウスピースの紛失や破損などがあった場合は、すぐに当院までご連絡ください。1つ前のステージのアライナーに戻るよう指示される場合もありますので、直前に使用していたアライナーは捨てずにとっておいてください。
所要時間:30分程度
治療終了
予定した治療計画で作製したインビザラインのアライナーを最後まで使用していただいた後に、かみ合わせや見た目の確認、シミュレーション画像と実際の歯の動きの比較を行います。
さらに仕上げが必要な場合 → アタッチメントをすべて除去し、口腔内スキャンと写真撮影を行い、再度アライナーを作成して治療を継続致します。(このステップを何度か行う場合があります。追加の費用はかかりません。)
歯がきれいに並び、かみ合わせも良い状態の場合 → アタッチメントをすべて除去し、保定治療へと移行します。保定装置(リテーナー)の作製に1か月ほどお時間を要するため、リテーナー装着までの期間は最後のアライナーを使用し続けて頂きます。
所要時間:45分程度
保定
矯正治療後は、歯並びが元に戻らないように保定治療を行います。
上下とも保定用のマウスピースを使用するか、上は保定用マウスピース、下は前歯の裏側に細いワイヤーを装着する方法のどちらかで保定を行います。
保定の期間は、2年間です。これは、歯を動かした後でも、歯の周りの組織が安定するまでに時間がかかるためや、かみ合わせの力によって、歯並びが崩れてしまうのを防ぐために、大事な期間になります。