不正咬合の種類

不正咬合とは

良くない歯並びや噛み合わせは、むし歯や歯周病の原因に!

不正咬合とは、歯並びや噛み合わせが悪い状態のことをさします。不正咬合だと、見た目が気になるだけではなく、むし歯や歯周病の原因となるといわれています。歯が綺麗に並んでいないということは、歯ブラシが届きにくい所ができてしまうということ。そうして汚れがたまりやすい場所でむし歯や歯周病が起こってしまうのです。
不正咬合にはいくつかの種類があります。治療の方法は様々で、症状や生活習慣等により違ってきます。患者さんごとに最適な治療方法をご提案いたしますので詳しくはお気軽にご相談ください。

不正咬合の種類

「自分はそんなに歯並びは悪くないから大丈夫」と思っていても、不正咬合かもしれません。一見歯並びが綺麗な方も、咬み合わせが深すぎないかなど、当てはまる不正咬合がないかチェックしてみましょう。

出っ歯(上顎前突)

主な呼び名

出っ歯/上顎前突(じょうがくぜんとつ)

特徴

上顎前突、いわゆる出っ歯は、八重歯などの不成咬合についで数の多い不正咬合です。上顎が前に出ている場合だけでなく、下顎の成長不足や上の歯が前方に傾斜している場合が多いといわれています。3歳をこえても指しゃぶりが治らなかった場合や、爪を噛む癖のある場合、口呼吸をしていることなどが原因となることもあります。

受け口(下顎前突)

主な呼び名

受け口/下顎前突(かがくぜんとつ)/反対咬合(はんたいこうごう)

特徴

下あごが前に出ている状態の「受け口」は、不正咬合の中でも特にコンプレックスになってしまっている方の多い歯並びの問題です。色々な歯並びの問題の中で治療や管理が最も難しいといわれています。治療に長い時間がかかることが多いので、できるだけ早めに治療をはじめるとよいでしょう。

乱杭歯 八重歯(叢生)

主な呼び名

乱杭歯(らんぐいば)/叢生(そうせい)/八重歯(やえば)

特徴

最も多い歯並びの問題がこの乱杭歯です。八重歯などに代表される、歯が生えてくる場所が狭くて「おしくらまんじゅう」状態にデコボコになってしまう状態です。顎の骨が狭く、歯が大きい場合などによく起こります。

切端咬合

主な呼び名

切端咬合(せったんこうごう)

特徴

切端咬合は、上下の前歯の先端どうしが、丁度「毛抜き」のようにぶつかっている咬み合わせです。正常な前歯の咬合では、上の歯が下の歯に1~3mm程度覆っている状態になります。前歯の先端どうしがぶつかるようにかみ合うため、前歯の先(切縁)にかかる負担が大きくなり、前歯が摩耗したり、欠けたりするリスクが高い不正咬合です。

すきっ歯(正中離開)

主な呼び名

すきっ歯/正中離開(せいちゅうりかい)

特徴

歯と歯の間に隙間がある状態です。骨の中にとどまっている余分な歯(正中埋状過剰歯)が原因の場合や、上唇小帯(上唇と歯茎の間にあるスジ)の発育異常で、これが歯と歯の間に入り込んでいる場合に起こる場合があります。

開咬

主な呼び名

開咬(かいこう)

特徴

奥歯をしっかり噛んでいるにもかかわらず前歯がかみ合わず、垂直的な隙間ができている状態をいいます。指しゃぶりや舌を突き出す癖が原因となる場合があります。前歯が咬み合わないため、それが原因で食べ物が噛み切れなかったり、硬いものが苦手になってしまうこともあります。

交叉咬合

主な呼び名

交叉咬合(こうさこうごう)

特徴

交叉咬合は奥歯のかみ合わせがずれている場合と、前歯が数本交伹していてかみ合わせがずれてしまう場合があります。上下の顎の大きさのバランスが違うことなどが原因でかみ合わせが横にずれて、顔がゆがんでしまったり、前歯のかみ合わせが数本逆になっていて、噛むたびに顎や歯に負担がかかったりしてしまいます。

深いかみ合わせ

主な呼び名

深いかみ合わせ/過蓋咬合(かがいこうごう)

特徴

正しい噛みあわせでは、上下の前歯は1~3mm程度重なっていて、物を噛み切ったりと役割りを果たしています。深すぎる咬み合わせだと、上の歯の後ろの歯ぐきに、下の歯の先端があたるような状態になり、前歯でものを噛み切ることができず、食べるのが遅くなったり、顎の正常な発育を阻害するなどの影響がでてきます。

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